A5和牛の「最高級神話」が消えつつある事情[東洋経済オンライン 2017/7/7]

脂肪比率「約5割」の肉は本当に美味しいのか
安井 孝之 : ジャーナリスト・Gemba Lab代表(2017年07月07日)

 高級牛肉のイメージが揺らいでいる。脂肪が豊富な「霜降り肉」の代表格「A5」はグルメ番組でも依然として高価で美味(おい)しいともてはやされてはいる。が、消費者の味覚はすでに変わり始めている。そして、「A5」を目標にしてきた生産者の畜産業者も、今では「A5伝説」が自縄自縛となり、苦境に陥るという現実に直面している。

 東京・六本木を中心に展開する牛肉焼き肉レストラン「格之進」の週末は、予約の取れない状態が続いている。この店の売りは「門崎熟成肉」。岩手県南部の一関市周辺の牛肉を、骨が付いた枝肉のまま吊るして熟成したり、骨を外した肉を店で特殊な方法で追加的に熟成したりした肉である。「A4」「A3」のメス牛を中心にした赤身肉が多い。
続きは東洋経済オンラインで。

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